はい、今回は大阪府東大阪市にある「出雲井6号墳(いずもいろくごうふん)」を紹介します。現在、出雲井古墳群のうち3基がマンション内に保存されていますが、こちらの6号墳は、埋没保存されているため地面しかみえません。
そんなマンション内に埋没保存されて地面しか見えない古墳があると聞いたからには、見に行かずにはいられません。そんな訳で、大阪府東大阪市にある「出雲井6号墳」へ行ってきました。
出雲井6号墳とは
出雲井6号墳のある、大阪府東大阪市に来ています。東大阪市の古墳は、生駒山地の中腹に多く、特に「山畑古墳群」は、100基以上の古墳が築かれた群集墳として知られています。山畑古墳群の北側にも、豊浦谷古墳群、みかん山古墳郡などの小規模な古墳群がいくつか存在。出雲井6号墳も、同じく山畑古墳群の北側にある「出雲井古墳群」に属しています。

出雲井古墳群は、14基の古墳から構成されている古墳群。1、2、3、11号墳は山中にあり見に行くことが難しく、12、13、14号墳は消滅。そのため、4、5、6、7、8、9号墳を見ることが出来ます。

そんな訳で、出雲井古墳群を巡りながら出雲井6号墳へ。出雲井古墳群は、生駒山麓にあるマンション内に保存。このマンションには、6号墳の他にも4、5号墳が保存されています。

こんな所に古墳などあるのかとさまよっていると、マンションとマンションの僅かなスペースに出雲井6号墳が存在しました。

完全に地面ですね
一応、案内板が設置されているので何かの場所だなということは分かりますが、案内板がなければ完全にただの地面。ちなみにこの地面の下に、横穴式石室が埋没保存されているとのこと。

出雲井6号墳は、マンション建設前から存在が知られていましたが、封土の大半は既に失われていました。その為、古墳の規模や墳形については分かっていません。ただ石室の構造から、6世紀末頃の築造と考えられています。
埋葬施設は、南向きに開口する横穴式石室。天井石が崩落する恐れがあり、内部の発掘調査は行われていませんが、袖式は右片袖式と考えられています。
石室は、羨道の基底石と玄室が残されていたとのこと。石室の規模は、残存長10.8m、奥壁幅2.4m、現存高2.92mを測ります。玄室の底には、平坦な面を上に向けた人頭大の石が敷き詰められていました。この石の上には凝灰岩片が散乱していたことから、石棺が納められていたと考えられています。

埋没保存されている古墳については何となく分かったのですが、現実に見えているものは地面しかありません。あまり人様のマンション内で謎の地面を見つめているのも怪しさ満載なので、とりあえず帰ることにしました。
まとめ

今回は、大阪府東大阪市にある「出雲井6号墳」を紹介しました。それなりの石室が埋没保存されている古墳ですが、行ってみるとなんの痕跡もない地面がありました。マンション内にある地面が見たくて仕方がない人には、オススメの古墳ではないでしょうか。
そんな訳で、出雲井6号墳の紹介はこの辺で。次回はまた別の、マンション内にある完全な地面古墳を紹介します。
出雲井6号墳詳細
| 古墳名 | 出雲井6号墳 |
| 別名 | なし |
| 住所 | 大阪府東大阪市出雲井町6 |
| 墳形 | 不明 |
| 直径 | 不明 |
| 高さ | 不明 |
| 築造時期 | 6世紀末頃 |
| 被葬者 | 不明 |
| 埋葬施設 | 横穴式石室(右片袖式?) |
| 石室全長 | 10.8m |
| 指定文化財 | 無し |
| 出土物 | 無し |
| 参考資料 | ・案内板 ・東大阪の古墳 ・出雲井遺跡第1次発掘調査報告書 |
案内板
出雲井古墳群
出雲井古墳群は出雲井町、出雲井本町、五条町にかけて分布する古墳時代後期(6~7世紀)の小規模な群集墳です。この一帯は昭和61年に発掘調査が行なわれ、これまで合計14基の古墳が確認されています。また、古墳の周囲には、室町時代の人々が住んでいた跡が発見されています。この地点には6号墳が保存されています。6号墳は、古墳時代の終り頃(約1400年前)に造られたものです。墳丘はすでに削られ、古墳の形や大きさは不明ですが、横穴式石室が残っています。遺体を収める玄室の高さは2.92m、幅2.4m、石室の全長は10.8mです。玄室の床には20cm前後の石を敷き、石棺を置いていたと考えられます。石室内は、天井石が崩落する危険性があったため、調査ではおこなわれていません。

