西殿塚古墳|みんな大好き天皇陵に行っちゃうよ!

西殿塚古墳|みんな大好き天皇陵に行っちゃうよ!

はい、今回は奈良県天理市にある「西殿塚古墳/衾田陵」を紹介します。一般的に思い浮かぶ古墳とは、仁徳天皇陵のような遥拝所が設けられた前方後円墳ではないでしょうか?

このブログではクセの強い古墳ばかりかいており「もしかしたら読者を置いてきぼりにしているのではないか…」と、そんな一抹の不安がよぎりました。いや、元からついてきてもらおうなんて思ってませんでしたが…

たまにはイージー天皇陵を紹介して読者の心を鷲掴みするべく、真のバリュー投資家は奈良県天理市に向かいました。

そんな訳で今回は、奈良県天理市にある「西殿塚古墳/衾田陵」を紹介します。

天皇陵だけれども被葬者は諸説あり

西殿塚古墳は「衾田陵(ふすまだのみささぎ)」として、宮内庁が管理する天皇陵。被葬者は、継体天皇の妃である「手白香皇女(たしらかのひめみこ)」に比定されています。※比定とは「推定」すること

古墳は、全長230m、高さ16mの前方後円墳。出土物などから3世紀後半に築造されたと考えられています。

ここで古墳の築造時期と、宮内庁が比定する人物に矛盾が生じてきます。古墳は3世紀後半に築造されていますが、被葬者とされる手白香皇女は6世紀前半頃の人物。

古墳の築造と被葬者の時期に300年もの開きがあることから、実際の被葬者は手白香皇女の墓ではないと考えられています。

ただ、西殿山古墳はこの一帯の古墳では最大級の規模を有していることから、大王クラスの人物が埋葬されているのは間違いないようです。

では、西殿塚古墳の被葬者がいったい誰なのか?そのヒントは、西殿塚古墳の南西にある「箸墓古墳」です。

箸墓古墳
箸墓古墳

時期的に西殿塚古墳は、箸墓古墳の後に築造されたと考えられています。そのため箸墓古墳が卑弥呼の墓だとすると、規模から考えて卑弥呼の後継者である「台与(とよ)」ではないかとの説があります。

ただ詳しい調査もされていないため、実際のところはよく分かっていないのが現状です。

西殿塚古墳へ

はい、奈良県天理市に来ております。天理市といえば「天理教」の総本山として有名な町。市内の至るところに信者の宿泊施設が存在し、なかなか迫力があります。

天理市

今回は妻が「山の辺の道を歩きたい」というリクエストに応えてやってきました。山の辺の道は歴史ある古道として知られており、近年ではハイキングコースとして多くの人に親しまれています。

山の辺の道

それと同時に、山辺の道沿には垂仁天皇陵や景行天皇陵など多くの古墳があることでも有名。そんなところに私が行ったらもう大変なことになりますよ。

どこの古墳に行こうかあれこれ思案していると、妻も嫌な予感を感じたのか「寄り道はしないで!」と釘を刺されました。まあ、寄り道するんですが…

山辺の道は石上神宮から行くルートと、大神神社から行くルートがありますが、今回は石上神社から出発します。石上神宮は、古事記や日本書紀にも記述がある歴史ある神社。

石上神宮

ヤマト王権で軍事を司る物部氏に深いゆかりのある神社として知られており、ヤマト王権の武器庫だったともいわれてます。

奈良といえば鹿ですが、石上神宮の境内にはニワトリが放し飼いになっています。天の岩戸でニワトリが朝を告げる重要な役割を果たしたため、大切に扱っていると案内板に書かれていました。

石上神宮

ただ、天の岩戸のエピソードと石上神宮の関係は不明なので、なにやら分かったような分からないよう理由です。

石上神宮から大神神社まではおよそ10kmほど。しかしフルで歩くとアラフォーにはキツいので、今回は中間地点の長岳寺まで歩きます。

石上神宮

山の辺の道をブラブラと歩きますが、少し道をそれたら古墳があるのに…という状況をスルーしながら歩く厳しい状況が続きます。頼む、茂みか土の塊を見せてくれ!

そんな中、案内板を発見して見ていると、西殿塚古墳なら二手に分かれて先の道で合流できることが判明。これならば問題ないだろうと、私は山の手の道を、家族は正規ルートに分かれます。

さっそく西殿塚古墳に向かいます。そこそこ山側にありますが、天皇陵なので当然整備された道が続いているはず。はい整備されていますね、イージー、イージー。

西殿塚古墳

なんか、畑のど真ん中で「ここ通って良いんですか?」って道なんですが、天皇陵なのでイージーです。

西殿塚古墳

ちょっと歩きながら不安になるんですが、思いっきり草に埋もれた標札もあるので完全にイージー。

西殿塚古墳

「もう絶対普段誰も来てないだろう、本当に大丈夫か!」と思っていると、ようやく遥拝所が見えてきました。完全にスーパーイージーです。さすが天皇陵。

西殿塚古墳

そんなこんなで、西殿塚古墳こと衾田陵へ到着。さすがに全長230mはなかなか迫力があります。まあ古墳と言われなければ、ただの山にしか見えませんが…

西殿塚古墳

とりあえず遥拝所につきましたが、天皇陵なので中に入ることもできません。

西殿塚古墳

古墳を一周できるような道もなさそうなので、巨大な山を見つめるしかありません。天皇陵は、激写ポイントが少ないのが辛いところです。

西殿塚古墳

ちなみに西殿塚古墳の隣には東殿塚古墳があります。行きたかったのですが、これ以上行くと家族に見捨てられる可能性があるので、ダッシュで帰りました。

まとめ

西殿塚古墳

今回は、奈良県天理市にある「西殿塚古墳」を紹介しました。誰もが憧れる天皇陵ということで、バリュー投資家にとって親しみやすく行きやすい古墳ではないでしょうか。

ぜひ皆さんも西殿塚古墳を訪れて「山ですね」と呟いみてはいかがでしょうか?それではまた気が向いたら、別のイージー天皇陵を紹介します。

西殿塚古墳詳細

古墳名西殿塚古墳
宮内庁名衾田陵
住所〒632-0042 奈良県天理市萱生町183
墳形前方後円墳
全長230m
高さ16m
埋葬施設竪穴式石室(推定)
被葬者手白香皇女(宮内庁比定)