はい、今回は大阪市平野区にある「ゴマ堂山古墳」を紹介します。以前紹介した「花塚山古墳」と同じく瓜破霊園内にある古墳の一つ。
花塚山古墳は、石碑が建てられ柵によって保護されていましたが、このゴマ堂山古墳は清々しいほど放置された古墳です。そんな訳で、どれぐらい放置された古墳なのか見るべく、大阪市平野区へ行ってきました。
ゴマ堂山古墳とは
ゴマ堂山古墳も花塚山古墳と同じく、瓜破古墳群に属しています。ただ発掘調査も行われていないのか、もともとの墳形、築造時期、埴輪や葺石の有無、埋葬施設などの情報がありません。分かっているのは「ゴマ堂山古墳」という名前だけ。
名前から察するに「ゴマ堂」は「護摩堂」だったのではないかと思われます。もともとそのようなお堂が近くにあったのか、霊園内に存在するのかは全く分かりません。
平野区のホームページに「花塚山・ゴマ堂山の2基の古墳が霊園内に現存している。」と記載されているので、古墳であることは間違いないようです。
ゴマ堂山古墳へ行ってきました
ゴマ堂山古墳は、瓜破霊園の西端に存在しますが、案内板にはゴマ堂山古墳の記載はありません。
しかし同じ霊園内にありながら、なぜこんなにも扱いが違うのか。せめてここが古墳であるという石碑ぐらいはあってもいいように思いますが・・・
こちらがゴマ堂山古墳の全景。いい感じの土の塊感が心をグッとわしづかみにしますね。はるばる平野区までやってきたかいがありました。
こちらが古墳の東側。墳丘面に沿って、水道が取り付けられた形跡があります。現在は蛇口が取り外れていますが、昔はここで水が汲めたのかもしれません。
古今東西、古墳に水道が取り付けられているなんて、ここぐらいではないでしょうか。そういう点では非常にレアな古墳といえます。いい魔改造ポイントですね。
こちらが古墳の北側。どこからどう見ても土の塊です。
古墳の西側だけなぜか工事用のフェンスが設置。理由はよくわかりませんが、これのせいで見栄えがよくありません。
こちらが古墳の南側。古墳のすそ野に粗大ごみが放置されていましたが、よく見るとブラウン管のテレビでした。今時ブラウン管のテレビが捨てられているとは、なかなかのレアもの。
ゴマ堂山古墳は、立入禁止ではないので墳丘の上に上ることに。もともとはもう少し高かったのと思いますが、現在は2~3mほどの高さしかありません。
墳丘からの眺めが素晴らしいかといえば、見える景色は全力で墓場でした。まあ、霊園内にあるので当たり前なんですが。
そんな訳で、霊園内で謎の土の塊を激写していると、いろいろと視線を感じるので、とりあえず帰ることにしました。
まとめ
今回は大阪市平野区にある「ゴマ堂山古墳」を紹介しました。見どころといえば魔改造された水道跡と放置されたブラウン管のテレビぐらいでしたが、古墳好きの心を刺激する謎の魅力を放つ古墳だったのではないでしょうか。
平野区内に現存する数少ない古墳として、もう少し扱いが良くてもいいのではないかと思います。放置された土の塊を無性に見たくなった時には、おススメの古墳ではないでしょうか。あんまりそんな感情がわいてきたことがないのでよくわかりませんが。
そんな訳で、ゴマ堂山古墳の紹介はこの辺で。次回はまた別の、墓地にある古墳を詳細します。
ゴマ堂山古墳詳細
古墳名 | ゴマ堂山古墳 |
住所 | 〒547-0022 大阪府大阪市平野区瓜破東4丁目4 |
墳形 | 不明 |
全長 | 不明 |
高さ | 不明 |
築造時期 | 不明 |
埋葬施設 | 不明 |
被葬者 | 不明 |
参考資料 | なし |