皿池古墳|皿というか茂みです~奈良県葛城市~

はい、今回は奈良県葛城市にある「皿池古墳(さらいけこふん)」を紹介します。一般的に山の中にある古墳は、「茂み」であることがよくあります。この皿池古墳も、その期待を裏切らない、見事な茂み古墳の一つ。

茂みな古墳があると聞いたからには、見に行かずにはいられません。そんな訳で、奈良県葛城市にある「皿池古墳」に行ってきました。

皿池古墳とは

皿池古墳は、葛城山に隣接する寺口丘陵の東端に存在します。この寺口丘陵には複数の古墳が築造されており、地元豪族の墓域だったのかもしれません。皿池古墳は、直径25mの円墳と言われていますが、前方後円墳との説も。円筒埴輪が見つかっているとすれば、古墳時代前期から中期に築造されたと思われますが詳しいことはわかっていません。

被葬者は不明ですが、地元の豪族の墓と思われます。皿池古墳のすぐ近くにある「屋敷山古墳」は、葛城地方を本拠地とした葛城氏の墓との説があります。皿池古墳の築造時が古墳時代前期~中期であれば、葛城氏との関係も考えられます。

屋敷山古墳

ただ葛城氏は5世紀以降に衰退しているため、古墳時代中期以降であれば、葛城氏と異なる豪族の可能性もあります。

皿池古墳の皿がなんなのか分かりませんが、とりあえず茂みでした

皿池古墳のある、奈良県葛城市に来ています。皿池古墳には駐車場がないため、徒歩20分ほどの場所にある屋敷山公園の駐車場に停めることに。ちなみにこの屋敷山公園にも「屋敷山古墳」があるので、当然寄っています。

屋敷山公園
屋敷山古墳

公園を歩いていると、葛城氏のゆるキャラ「蓮花ちゃん」の自動販売機を発見。その大きな瞳から「しっかり茂みを見てこいよ!」という熱いエールを感じました。

屋敷山公園

ちなみに蓮花ちゃんのツイッターを見てみましたが、意外と武闘派でした。

屋敷山公園を出てブラブラと田園地帯を歩きます。ちなみに家族も一緒ですが、例によってどこに拉致されるのか不安そうです。

皿池古墳

しばらく歩くと小高い丘が見えてきますが、この丘陵にある「奈良県社会教育センター(閉業中)」の敷地内に皿池古墳が存在します。敷地内はちょっとしたハイキングコースになっており、散歩している人もチラホラと。

この敷地内には「神明神社古墳」という古墳も存在します。皿池古墳から130mほどの至近距離に存在しますが、築造時期が大きく異なるため、関係性については分かっていません。

皿池古墳へ向かいますが、ハイキングコースから少し外れ辺は木々が広がり、茂みオーラの高まりを感じます。

皿池古墳

皿池古墳へ向かうと、皿池古墳から戻ってきたカップルがやってきました。茂み古墳をデートコースに組み入れるとは斬新すぎです。もう尊敬しかありません。

古墳での会話なんて「茂みですか?」「茂みですね」ぐらいしかないと思うのですが、どんな会話があったのでしょう。そうこうしているうちに、皿池古墳に到着。

皿池古墳

うん、いい感じに茂みですね。墳丘に上ろうと思えば上れるけど、上っても何もないだろうなという絶妙な茂り具合です。墳丘の前に「皿池古墳」と書かれた標識があるのでギリギリ古墳と分かりますが、これが無ければ絶対古墳と気づきません

皿池古墳

ちなみに「皿池」とつくからには近くに「皿池」という名前の池がありそうなものですが、見当たりませんでした。いや、近くに池はいくつかあるんですが、違う名前のようです。謎過ぎ・・・とりあえずいくつか撮影していたのですが、どの角度から激写しても茂みだった上、家族が秒で飽きてきたので、とりあえず帰ることにしました。

まとめ

皿池古墳

今回は、奈良県葛城市にある「皿池古墳」を紹介しました。皿池古墳の名前の由来はサッパリ分かりませんでしたが、とりあえず茂みということは分かりました。

そんな訳で、皿池古墳の紹介はこの辺で。次回はまた別の、茂みな古墳を紹介します。

皿池古墳詳細

古墳名皿池古墳
別名無し
住所奈良県葛城市寺口
墳形円墳
直径25m
高さ不明
築造時期5世紀後半以降
被葬者不明
埋葬施設推定:木棺直送
出土物須恵器杯蓋、須恵器甕、須恵器器台の脚部片、円筒埴輪片
指定文化財無し
参考資料・奈良県遺跡地図web
・奈良県遺跡調査概報1982年度第一分冊

-古墳, 奈良県
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