玉手山古墳群概要
大阪府柏原市に築造された、約10基から構成された古墳時代中期の古墳群。古墳群のある玉手山は、西に石川、東に金剛山地にある小丘陵地に存在します。3世紀初めから、4世紀末にかけて築造され、玉手山古墳群の築造が終わると同時期に、古市古墳群の築造が始まります。
玉手山古墳群を築いた集団が古市古墳群を築いた、もしくは古市古墳群を築いた集団が玉手山古墳群を築いた集団を滅ぼしたのかとの説があります。この地においては、古墳時代中期に古墳の築造が途切れますが、古墳時代後期に入ると平尾山古墳群を、高井田横穴募、安福寺横穴墓など無数の古墳や横穴募が築かれるようになります。
現在、玉手山は住宅地となっており4、5、6、10号墳は消滅。8、9号墳は立ち入り禁止となっており、1、2,3、7号墳の4基を見ることができます。
玉手山古墳群記事
玉手山古墳群データ
古墳名 | 古墳形 | 全長 | 後円部高 |
1号墳 | 前方後円墳 | 107m | 9.3m |
2号墳 | 前方後円墳 | 80m | 8m |
3号墳 | 前方後円墳 | 110m | 9m |
4号墳 | 前方後円墳 | 50m | 不明 |
5号墳 | 前方後円墳 | 75m | 7.5m |
6号墳 | 前方後円墳 | 69m | 4m |
7号墳 | 前方後円墳 | 110m | 10m |
8号墳 | 前方後円墳 | 80m | 4m |
9号墳 | 前方後円墳 | 64.6m | 5.7m |
10号墳 (北玉山古墳) | 前方後円墳 | 48.5m | 5m |
11~14号墳は玉手山古墳群に含まれるかについて所説あり
古墳名 | 古墳形 | 全長 | 後円部高 |
11号墳 | 前方後円墳 | ? | ? |
12号墳 (駒ヶ谷北古墳) | 前方後円墳 | 55m | 5m |
13号墳 (駒ヶ谷狐塚古墳) | 前方後円墳 | 92m | 6m |
14号墳 (駒ヶ谷宮山古墳) | 前方後円墳 | 65m | 7m |