なんだかんだと2024年に巡った古墳は、現時点で136基。昨年、スズメバチの大群に襲われたトラウマから、秋口に古墳へ行くことや茂みへの突撃を控えました。そのため山奥の古墳は少なく、比較的訪れやすい古墳が中心となりました。
主に一人で古墳を巡りましたが、家族で出かける際に古墳をねじ込んだりと、今年も家族を巻き込むことに。なぜか行く先々に古墳があるんです。ミステリーですね。という訳で、5位から発表してまいります。
5位 聖神社1号墳
第5位は、大阪府和泉市にある聖神社1号墳。事前情報によると、神社の参道脇の雑木林にあると聞いていたのですが、訪れてみると雑木林は伐採されていました。肝心の古墳はどこに行ったのか探してみると、バリケードで入口が塞がれた聖神社1号墳を発見。
元々は石室の入口も柵があり入られなかったのですが、入口手前からこのようなバリケードで近づくこともできないとは予想外でした。もう絶対入らせないぞという強い意志を感じました。なんだかまだ発展途上な感じなので、これからの展開に目が離せません。
4位 みかん山4号墳
第4位は、大阪府東大阪市にある「みかん山4号墳」。7世紀前半に築造されたの円墳で、みかん山古墳群のひとつ。インパクトのある名前の古墳ですが、もともとはみかん畑にあったことが由来とか。かなりマイナーな古墳でフラッと訪れたのですが、住宅地にあるにも関わらず、ほぼ完全な姿で石室が保存されていたのがとても印象的でした。
残念ながら中にはいることはできませんが、それなりの規模があり迫力を感じられるのではないでしょうか。近鉄大阪線の額田駅から徒歩5分ほどの好立地にあり、デートで行く場所に悩んだときは、ワンチャン候補にいれてもいいかもしれません。
ちなみに4号墳ということですが、現在3号墳以外はすべて消滅しています。3号墳も個人宅にあるため、見ることはできません。
3位 雲部車塚古墳
第3位は、兵庫県丹波篠山市にある「雲部車塚古墳」です。全長は140mと、兵庫県においては五色塚古墳に次ぐ2位の規模。丹波篠山市の山間に囲まれた平野部に単独で存在する珍しい古墳です。現在は宮内庁により、「丹波道主命」の陵墓参考地として管理されています。
大阪や奈良に大きな前方後円墳は多数存在しますが、平野部に多いということでなかなか周囲をすべて見られる古墳は多くありません。それに対し、雲部車塚古墳は周囲が田んぼであることから一周して全景を確認することができます。
2位 護国神社前池中古墳
第2位は、奈良県奈良市にある「護国神社前池中古墳」。池の中にあるという珍しい古墳ですが、その池にはビッシリとソーラーパネルが埋め尽くしています。古墳とソーラーパネルという、珍しい組み合わせで、見た目は中々のインパクトでした。
一時期SNSで話題となりましたが、私個人的には、消滅しなかっただけラッキーだなという感想です。ただ、ソーラーパネル設置前に発掘調査が行われて、古墳の詳細が解明されるとよかったのですが、池の中の古墳を調べるのはなかなか大変そうです。
1位 オーコ古墳群(8・9・10)
栄えある第1位に選ばれたのは、大阪府羽曳野市にある「オーコ古墳群(8・9・10号墳)」となりました。精巧な横口式石槨を持つ8号墳が有名な古墳群ですが、山奥にある訪問困難な古墳としても知られています。
昨年10月に山でスズメバチに襲われたため、訪問時は万全を尽くして1月に向かいました。荒れた登山道をかき分け、途中から尾根の茂みに突入して山中をさまようという、なかなかハードな道のり。それだけに、古墳を発見したときの感動もひとしおで、大変思い出深い古墳でした。もう一回行けと言われたら許してくださいという感じですが。
訪れた3基の古墳の中では、やはり8号墳が特に印象的で、古墳時代の終わりにふさわしい石材の加工技術を感じることができました。巨石を用いた古墳ですが、こんな山の上まで運べと言われたら問答無用で帰りたくなります。
まとめ
今回は2024年に訪れた印象深い古墳ベスト5を紹介しました。スズメバチにやられたトラウマが消えないため、ビクビクしながらの1年でしたが、なんとか死なずに巡ることができました。来年はもう少し石室内に入られる古墳を巡りたいところです。