はい、今回は奈良県桜井市にある「北口塚古墳(きたぐちつかこふん)」を紹介します。纒向周辺の古墳は、田んぼにポツンと残る古墳が多いのですが、北口塚古墳も、例に漏れず田んぼの中にポツンと残されています。
田んぼにポツンと残された古墳があると聴いたからには見に行かずにはいられません。そんなわけで、奈良県桜井市にある北口塚古墳へ行ってきました。
北口塚古墳とは
北口塚古墳のある、奈良県桜井市に来ています。北口塚古墳の南西には、卑弥呼の墓との説がある箸墓古墳など、数多くの古墳が存在。その中で、古墳時代前期に築造されたものは「纒向古墳群」といわれています。
今回は、箸墓古墳など周辺の古墳を巡りながら、北口塚古墳へ。北口塚古墳の周辺は、ホケノ山古墳、堂の後古墳、茶ノ木古墳、宮の前古墳、慶運寺裏古墳など、古墳が密集したエリア。築造時期は、古墳時代前期～後期と幅広く、長期間に渡り古墳が継続的に築造されたようです。
今回は、箸墓古墳周辺の古墳を巡りながら北口塚古墳へやってきました。やってきたといっても、ホケノ山古墳に上ると、否応なく北口塚古墳が目に入ります。ただ、これが古墳と知らなければ、茂った空き地としか思わないでしょう。
という訳で、ホケノ山古墳から降りて、北口塚古墳に近づいてみます。ただ古墳の南側は田んぼになっており、南からはあまり近くに行くことはできません。
北口塚古墳のすぐ西側には、同じく田んぼの中にある茂み古墳の「茶ノ木古墳」が存在します。茶ノ木古墳は調査が行われているため比較的情報がそろっていますが、北口塚古墳は発掘調査が行われていないため、情報はあまりありません。
北口塚古墳の現状は、直径25mほどの円墳に見えます。ただ、一説によると前方後円墳の可能性もあるとのこと。葺石、周濠、遺物については不明。墳丘は大きく削平されており、埋葬施設は失われているのかもしれません。
ということで、北側から北口塚古墳を見てみます。どこからどう見ても、茂った盛り土にしか見えません。お疲れさまでした。
過去に訪れた方の記録を見ると、上れるとも書いていましたが、上っても地面しかないようです。私有地の可能性も高いので、今回は、離れて茂った盛り土を見つめるだけにしました。とりあえず、茂った盛り土を見つめていたら、無の境地に陥ってきたので、悟りを開く前に帰ることにしました。
まとめ
今回は、奈良県桜井市にある「北口塚古墳」を紹介しました。田んぼの中にあるという以外、情報も特徴もない古墳です。北口塚古墳だけを見に行く人はいないと思いますので、ホケノ山古墳へ行ったついでに寄ってみてはいかがでしょうか。
というわけで、北口塚古墳の紹介はこの辺で。次回はまた別の、田んぼの中にある古墳を紹介します。
