MENU
  • HOME
  • 奈良県の古墳
  • 大阪府の古墳
  • 兵庫県の古墳
  • 墳形別
  • 宮内庁管理
  • 指定文化財
関西の古墳巡り
コフンノート
  • HOME
  • 奈良県の古墳
  • 大阪府の古墳
  • 兵庫県の古墳
  • 墳形別
  • 宮内庁管理
  • 指定文化財
  • HOME
  • 奈良県の古墳
  • 大阪府の古墳
  • 兵庫県の古墳
  • 墳形別
  • 宮内庁管理
  • 指定文化財
コフンノート
  • HOME
  • 奈良県の古墳
  • 大阪府の古墳
  • 兵庫県の古墳
  • 墳形別
  • 宮内庁管理
  • 指定文化財
  1. ホーム
  2. 古墳
  3. 奈良県
  4. 兜塚古墳|独特な雰囲気漂う石棺むきだし古墳~奈良県桜井市~

兜塚古墳|独特な雰囲気漂う石棺むきだし古墳~奈良県桜井市~

2025 2/19
古墳 奈良県
2024年12月21日2025年2月19日

はい、今回は奈良県桜井市にある「兜塚古墳(かぶとづかこふん)」を紹介します。石室がむき出しになった古墳はよく見かけますが「石棺がむき出し」という古墳はあまり見かけません。兜塚古墳は、なぜか墳頂に石棺がむき出しで置かれた珍しい古墳。

ただ、兜塚古墳の特徴はそれだけではありません。周りの雰囲気も独特で、何かとインパクトのある古墳なんです。そんな訳で、石棺がむき出しになった独特の雰囲気が漂う「兜塚古墳」に行ってきました。

古墳周囲のクセが強い

桜井市は、古墳の多いエリアとして知られています。古墳時代初期に築造された巨大前方後円墳「メスリ山古墳」から、終末期古墳の「文殊院西古墳」など、長きにわたって古墳が築造され続けました。

あわせて読みたい
文殊院西古墳|国の特別史跡は阿倍内麻呂の墓?~奈良県桜井市~ はい、今回は奈良県桜井市にある「文殊院西古墳(もんじゅいんにしこふん)」を紹介します。この文殊院西古墳ですが「国の特別史跡」に指定されている数少ない古墳として...

という訳で、桜井市の古墳を巡りながら兜塚古墳へやってきました。Googleマップの口コミによると「雰囲気が悪い」との書き込みがあり、どんな雰囲気かと不思議に思っていました。ただ、雰囲気がいい場所にある古墳というのもあまりない気もします。

兜塚古墳

古墳へ上るには、歩道脇の一段上がった細いわき道を通って古墳に向かいます。歩道から直接階段じゃ駄目だったんでしょうか…

兜塚古墳

古墳の周囲には厳重にフェンスが張り巡らされ、物々しい雰囲気が漂っています。どうやら古墳が私有地と接しているようで、境界を明確にしているようです。

兜塚古墳

歩いていると、警告の注意札がいくつも目に入ります。張り巡らされたフェンスと合わせ、雰囲気が悪いと感じる人もいるでしょう。

兜塚古墳

墳丘には階段が設置されており、簡単に上ることができます。

兜塚古墳

上って真っ先に目に入ったのは、隣接する私有地の壁に設置された「建物を写すな」的なことが書かれた巨大看板。Googleマップを見ると、古墳の隣は大きな屋敷になっており、写真の撮り方によっては屋敷内が写ってしまうかもしれません。

桜井市観光協会の兜塚古墳のページにも「民有地に近く、見学時は迷惑がかからないように留意ください。」と記載されていました。もしかすると、過去にトラブルがあったのでしょうか。

という訳で、細心の注意を払って古墳だけが収まるように激写します。こちらが墳頂の全景。前方部と後方部の高さがほぼ変わりません。現在の古墳は、風化や人為的な影響により、墳丘が削られていると考えられます。

兜塚古墳

兜塚古墳は、5世紀末~6世紀初頭に築造された前方後円墳。桜井市西部に位置し、北西に伸びる丘陵の先端に築かれています。規模は全長50m、高さ19mで、表面に葺石が施されていました。円筒埴輪の破片が見つかっていることから、築造時には円筒埴輪が置かれていたと考えられています。

後円部には、竪穴式石室ではなく「竪穴石槨」が存在します。竪穴石槨とは、小型の河原石を用いた磚(せん)積状の石室とのこと。桜井市では、塼槨式石室など独自の埋葬施設が存在する地域です。磚積状の石室というのは、のちの塼槨式石室のさきがけだったのかもしれません。

兜塚古墳
葺石か石室の石材?

その独特な埋葬施設に置かれていたのが、こちらの石棺です。埋葬施設の大半が失われているということで、石棺がむき出しの状態。

兜塚古墳

兜塚古墳の石棺は、長さ2.1m、幅1m、高さ1mの刳抜式家形石棺。蒲鉾状の蓋石の両側面には縄掛突起が各2個備わっています。

兜塚古墳
兜塚古墳

石棺の特徴として「阿蘇ピンク石」で作られている点。阿蘇ピンク石は、文字通り九州から産出する凝灰岩の一種。奈良盆地における阿蘇ピンク石製の石棺は、野上古墳や東乗鞍古墳など、あまり例がありません。

東乗鞍古墳
東乗鞍古墳

石を産出する九州では、阿蘇ピンク石製の石棺が見つかっていません。阿蘇ピンク石は、大和王権によって管理され、特別な人物に与えられていたと考えられています。

兜塚古墳の規模は全長50mほどですが、5世紀末から6世紀初頭に築造された前方後円墳のなかでは、大規模な古墳になります。古墳の規模や特別な石棺という点から、兜塚古墳の被葬者は、大和王権の中でもかなりの有力者だったのかもしれません。

ちなみに本来はピンク色という石棺ですが、今は普通に茶色でした。内部を見るとわずかにピンク色が残るとのことでしたが、なぜか狭い方の穴から撮影したため全然わかりませんでした。

兜塚古墳

兜塚古墳は、2000年に桜井市の指定史跡に登録されています。市の史跡なら大抵案内板が設置されているのですが、兜塚古墳にはありません。色々と配慮することがあるのでしょうか。

そんな訳で、石棺は見応えがあるのですが、なにやら居心地はあまり良くないので、とりあえず帰ることにしました。

まとめ

兜塚古墳

今回は、奈良県桜井市にある「兜塚古墳」を紹介しました。写真ではお伝えしづらいのですが、微妙な緊張感のある古墳で、撮影には気を遣いました。しかしながら、1500年前の石棺が目の前で見られるというのは非常に珍しいのではないでしょうか。

という訳で、兜塚古墳の紹介はこの辺で。次回はまた別の、変な雰囲気の場所にある石棺がむき出しになった古墳を紹介します。

兜塚古墳詳細

古墳 奈良県
前方後円墳 桜井市 桜井市の史跡
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 黒田大塚古墳|古墳周辺は桃太郎発祥の地?~奈良県田原本町~
  • 2024年に訪れた印象深い古墳BEST5

この記事を書いた人

コフンノート

ごくありふれた、古墳好きの投資家です。

関連記事

  • 見野長塚古墳
    見野長塚古墳|県の史跡という名の田んぼ古墳〜兵庫県姫路市〜
    2025年6月28日
  • 善右ヱ門山古墳|変わった名前と形の古墳〜大阪府堺市〜
    2025年6月21日
  • 北口塚古墳(纒向古墳群)
    北口塚古墳|田んぼの中にある茂み古墳~奈良県桜井市~
    2025年6月14日
  • 文殊塚古墳(百舌鳥古墳群)
    文殊塚古墳|百舌鳥古墳群の端にある謎多き前方後円墳~大阪府堺市~
    2025年6月7日
  • 稲荷山古墳(纒向古墳群)
    稲荷山古墳|墳丘に稲荷社が建てられた古墳〜奈良県桜井市〜
    2025年5月31日
  • 宮の前古墳(纒向古墳群)
    宮の前古墳|宮の前なのに宮の横にある古墳~奈良県桜井市~
    2025年5月24日
  • 芦屋神社境内古墳|神社と融合した横穴式石室〜兵庫県芦屋市〜
    2025年5月17日
  • 文武天皇陵(栗原塚穴古墳)|本当の文武天皇陵ではないかも・・・~奈良県明日香村~
    2025年5月10日
検索
最近の投稿
  • 見野長塚古墳|県の史跡という名の田んぼ古墳〜兵庫県姫路市〜
  • 善右ヱ門山古墳|変わった名前と形の古墳〜大阪府堺市〜
  • 北口塚古墳|田んぼの中にある茂み古墳~奈良県桜井市~
  • 文殊塚古墳|百舌鳥古墳群の端にある謎多き前方後円墳~大阪府堺市~
  • 稲荷山古墳|墳丘に稲荷社が建てられた古墳〜奈良県桜井市〜
カテゴリー
  • 兵庫県 (27)
  • 古墳 (176)
  • 大阪府 (60)
  • 奈良県 (87)
人気記事
  • 護国神社前池中古墳
    護国神社前池中古墳|ソーラーパネルに包囲された古墳~奈良県奈良市~
  • 狐井稲荷古墳|日本最大級の子持ち勾玉の発見!~奈良県香芝市~
  • 三井岡原古墳(富郷陵墓参考地)
    三井岡原古墳(富郷陵墓参考地)|本当に山背大兄王の墓?~奈良県斑鳩町~
各地の古墳群
  • 三宅古墳群
  • 三島古墳群
  • 中筋山手古墳群
  • 久米田古墳群
  • 人気記事
  • 出雲井古墳群
  • 大塚山古墳群
  • 平尾山古墳群
  • 杣之内古墳群
  • 玉手山古墳群
  • 百舌鳥古墳群
  • 見野古墳群
  • 飛鳥千塚古墳群
  • 首子古墳群
  • 馬見古墳群中央群
  • 馬見古墳群北群
  • 馬見古墳群南群
  • 高安千塚古墳群
  • プライバシーポリシー
  • 免責事項

© コフンノート.

  • メニュー
  • プライバシーポリシー
  • 免責事項