出雲井古墳群概要
出雲井古墳群(いずもいこふんぐん)は、大阪府東大阪市の枚岡(ひらおか)駅周辺、出雲井町・出雲井本町・五条町一帯に広がる、古墳時代後期(6~7世紀)の群集墳です。現在までに確認されている古墳は14基。昭和61年(1986年)の発掘調査を経て、詳細が明らかになりました。
出雲井古墳群の築造は6世紀初めから7世紀中頃にかけて行われ、約150年間にわたる営みが見られます。最も古いのは6世紀初頭の14号墳、新しいものは7世紀中頃に造られた12号墳です。これらの古墳は、小規模ながら横穴式石室を備えており、玉類、馬具、土器などが副葬されていました。
特徴的なのは、4号墳・5号墳・14号墳に見られる「周濠」の存在です。幅約3~7mの堀が墳丘をめぐっており、古墳の格式を示しています。この周濠は6世紀に築かれた古墳にのみ見られるもので、7世紀代の古墳では確認されていません。
さらに、石室内には平安時代や鎌倉時代に再利用された痕跡も残っており、古墳が数百年にわたって人々に意識され続けてきたことがうかがえます。
1、2、3、11号墳は山中にあり、見に行くことが難しく、10、12、13、14号墳は消滅。そのため、4、5、6、7、8、9号墳を見ることが出来ます。
出雲井古墳群記事
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出雲井古墳群データ
古墳名 | 古墳形 | 全長 | 埋葬施設・袖式 |
出雲井1号墳 | 不明 | 不明 | 不明 |
出雲井2号墳 | 不明 | 不明 | 不明 |
出雲井3号墳 | 不明 | 不明 | 不明 |
出雲井4号墳 | 円墳 | 不明 | 横穴式・左 |
出雲井5号墳 | 円墳 | 10.6m | 横穴式・左 |
出雲井6号墳 | 不明 | 4.2m | 横穴式・右 |
出雲井7号墳 | 不明 | 玄室3.5m | 横穴式・左 |
出雲井8号墳 | 不明 | 8.4m | 横穴式・両 |
出雲井9号墳 | 不明 | 不明 | 不明 |
出雲井10号墳 | 円墳 | 不明 | 不明 |
出雲井11号墳 | 不明 | 不明 | 不明 |
出雲井12号墳 | 方墳 | 3.2m | 横穴式・無 |
出雲井13号墳 | 不明 | 1.5m | 小竪穴 |
出雲井14号墳 | 不明 | 不明 | 横穴式・左 |