なんだかんだと2025年に巡った古墳は、現時点で118基。今年は体調がイマイチだったこと、近くに気軽に行ける古墳が減ったこと、熊騒動などのため昨年よりも減ってしまいました。
さらに行きたい古墳からに巡っているため、難易度高めの古墳などが残り、腰が重くなったのも要因の一つでしょう。とはいえ、印象的な古墳はいくつかありましたので、BEST5を紹介します。
5位 陶器千塚41号墳【大阪府堺市】

第5位は、大阪府堺市にある陶器千塚41号墳です。名前を聞いてもどこの古墳か分からないと思いますが、行ってみてもよく分かりません。
陶器千塚古墳群の一つですが、この古墳群の大半は破壊されています。残された古墳もまともに残っているものは少ないのですが、この41号墳は残っていると言っていいかギリギリな最終形態でした。
ちなみに以前、知らずに横を通っていたのですが、当然古墳とは気づきませんでした。個人的にはこのような微妙な古墳が好きなので、エントリーしました。
とりあえず行ってみても「地面ですね」以外の感想はありませんが、町中に保存された古墳の多種多様さを象徴する古墳ではないでしょうか。
4位 黒石1号墳【大阪府和泉市】

第4位は、大阪府和泉市にある黒石1号分です。よくある横穴式石室ですが、実は祠に魔改造されており、外から見ると古墳だとは全く気づきません。

祠に魔改造されている古墳は、たまに見かけますが、このように扉が設置されている祠古墳は珍しいでしょう。
それもさることながら、石室も見応え十分です。和泉市の横穴式石室はこの地方に石が少ないことからか、小型の石材が用いられる傾向にあります。しかしこの黒石1号墳には、奥壁に巨石が用いられており、かなりの迫力を感じました。
祠と古墳というギャップだけでなく、石室自体にも見応え十分な古墳ではないでしょうか。
3位 掖上鑵子塚古墳【奈良県御所市】

第3位は、奈良県御所市にある「掖上鑵子塚古墳」です。「わきがみかんすづか」と読む難読古墳で、油断したらすぐに読み方を忘れてしまいます。
山の上の開けた場所に突如として現れる巨大前方後円墳はまさに圧巻。訪問時は中に入るつもりはありませんでしたが、案内板の近くにいくとギリギリ道らしきものがあったので登ってみました。
意外と登れる巨大前方後円墳は少ないので、貴重な体験でした。しかし前方部は完全に茂みなので全く近づけません。後円部も途中から道がなくなりサバイバルでしたが。
2位 高安千塚古墳群服部川支群【大阪府八尾市】

第2位は、大阪府八尾市にある「高安千塚古墳群服部川支群」です。ここは、230基近くある、大阪でも屈指の群集墳として知られています。高安千塚古墳群は4つの支群に分かれており、服部川支群は137基の古墳を持つ最大の支群です。
そこかしこに古墳があり、まさに古代の墓域という感じです。その中に現代の墓地もあり混然一体としたまさにカオスな領域。開口した石室も多数存在し、古墳ファンにはたまらない場所ではないでしょうか。

ただ、古墳も道も整備されていないため、訪問するのも石室内に入るのも慎重さを求められるでしょう。
1位 赤坂天王山1号墳【奈良県桜井市】

栄えある第1位は、奈良県桜井市にある「赤坂天王山1号墳」です。詳細は省きますが、真の崇峻天皇陵と考えられている古墳です。
イベントで参加したため、石室内の写真が天井しかありませんが、とにかく巨大な石室でした。規模的には石舞台古墳ほどの規模があるようです。
しかも巨大な石棺も残されており、まさに天皇にふさわしいといえる古墳でした。ただし開口部が土砂の流入でとても狭くはいつくばって進む必要があります。これも印象深い点の一つでしょう。
まとめ
今回は2025年に訪れた印象深い古墳ベスト5を紹介しました。ここまではハプニングなどもなく安全に巡ることができたことは、なによりでした。
来年も巡ることができる古墳のハードルがあがりますが、関西ではまだまだ訪れきれていない古墳があるので、焦らず安全に巡っていきたいと思います。
