オークネット|2022年度 第2四半期決算

4輪、デジタルデバイスなど、業者向けネットオークションを運営するオークネットについてのメモです。

2022年第2四半期が発表されたのでチェックしてみます。

業績は上方修正

今回の決算で上方修正を出しています。上方修正の理由は、主力の4輪以外のセグメントが予想より伸びたため。もともと会社の予想額は四季報の予想を下回っていましたが、今回の上方修正で四季報予想を上回りました。

売上営業利益純利益
予想3832960004054
修正後4027064804288
増減率5.1%8%5.8%

業績を前年同期と比較してみましょう。

20212022増減
売上1861120603+10.7
営業利益35153972+13.0
純利益23832467+3.5

前年同期と比較すると、増収増益となっています。売上が2020年の4Qに、主力の4輪オークションの売上が急上昇し、その後緩やかに伸びています。

会社予想の進捗率を見てみます。

実績予想進捗
売上206033832953.8%
営業利益3972397266.2%
純利益2467410460.9%

オークネット売上については、特殊要因がなければ四半期にバラつきは少ないようです。進捗は順調と見てよいと思われます。

半導体不足も少しずつ解消方向に進んでいるため、新車やデジタルデバイスもオークションの取扱量も増えると思います。

配当は増配

今回は、増配の発表も行われています。オークネットの配当状況を見てみましょう。

2018年2019202020212022
26円26円21円40円47円

配当性向30%を目標としており、今回の上方修正に合わせて増配。配当利回りとしては2%ほどになります。

自社株買いと公開買い付け

途中で読むのを止めそうになりましたが、サラッと読んでみました。オークネット創業一族資の資産管理会社がオークネットの株を売却し、その株をオークネットがディスカウント価格で取得するようです。

このような手法を用いるのは、市場で売却するより株価に影響を及ぼさないためとのこと。ディスカウント価格にした意味はよく分かりませんが、開示では株価への影響は少ないと予想しています。

ディスカウント価格で買えた事は、会社にとってはプラスだと思います。しかし、創業家が現在の株価より20%近くディスカウントされた価格で売りたい理由はなんでしょうか?その理由によっては、割高な買い物だったという事にもなりかねません。

まとめ

現在の業績については特に問題ないように思えまが、創業一族が株を売却したという点が少し引っかかります。

指数においては、上方修正後のPERが本日の終値ベースで15倍なので割安とまではいきませんが、割高でもないでしょう。

ただし、株価がブレイクするようなカタリストは今回の決算ではなかったので、大きく上昇し続けるということもなさそうです。

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